売主の立場になってくれる「不動産仲介事業者」の選び方
不動産売却の際には、売主の利益を最優先に考えてくれる「不動産仲介事業者」を見つけることが重要です。前回は、不動産売却における「情報戦」の重要性についてお話ししました。
今回は、どのようにして「不動産仲介事業者」を選ぶべきかについてご紹介します。
仲介事業者は能力や信頼性、やる気に差がある
不動産仲介事業者は、売主の出口戦略をサポートするパートナーです。不動産の買手探しから売却契約まで、多くの業務を担ってくれますし、不明な点や相談事があれば気軽に聞ける相手でもあります。
しかし、仲介事業者の中には、能力や信頼性、やる気が低いものも少なくありません。売主の利益を最大化するためには、高い集客力や提案力を持ち、売主の希望を尊重してくれる仲介事業者と契約する必要があります。そのためには、能力と人格の両方で信頼できる仲介事業者を見極める目を養う必要があります。
そのための方法としては、まず多くの仲介事業者と面談することです。
10日間で50社程度の仲介事業者と面談することを目指してください。仲介事業者には得意分野や顧客層が異なります。
小規模な宅地や住宅が得意な会社もあれば、大規模な商業用地や開発用地が得意な会社もあります。地元密着型の会社もあれば、全国展開型の会社もあります
売主としては、自分の物件に合った仲介事業者を選ぶことが大切
また、売主としては遠慮せずに自分の希望条件を伝えることも大切です。
「不動産鑑定士が査定した額よりも高い価格で売りたい」「建物付きの土地を現況渡しで売りたい」「引渡し期間を1年後にしたい」など、厳しい条件でも構いません。それらを実現するのが仲介事業者の役割です。
「そんな条件では無理ですよ」「もっと妥協しましょうよ」などと言ってくる仲介事業者は信用できません。
「わかりました。頑張ってみます!」と言ってくれる仲介事業者を選んでください。
そして、その仲介事業者がどうやって実現するかを説明してくれるかどうかもチェックしてください。
それができる仲介事業者ならば、真剣に売主のことを考えてくれるパートナーだと言えます。