不動産仲介事業者との面談で気をつけるべきこと

2024.01.16 | ブログ 経営者のための 事業用不動産「超高値」売却術

不動産を売却する際には、不動産仲介事業者との面談が重要なポイントになります。しかし、どのように話を進めるべきか、どのような情報を伝えるべきか、分からない方も多いのではないでしょうか。

今回は、不動産仲介事業者との面談で気をつけるべきことについて、具体的なアドバイスをお伝えします。


不動産仲介事業者に対しては、必要最低限の情報しか伝えない

売主側から出す情報は物件の「基本情報と希望」のみにしましょう。物件の基本情報とは、物件の種類、所在地、面積、築年数、間取り、設備などです。これらの情報は不動産の図面や登記簿などに記載されていますので、事前に準備しておくとスムーズです。

また、売却価格の希望も明確に伝えましょう。ただし、売却理由や急ぎ度などは伝えない方が賢明です。仲介事業者がそれらの情報を買主側に漏らしたり、自分たちの利益を優先したりする可能性があります。

次に、仲介事業者から測量の依頼があった場合は、日曜日など会社が休みで従業員がいないタイミングを選んで行ってもらいましょう。測量は物件の正確な面積や形状を把握するために必要ですが、測量中に従業員や顧客が立ち入ると測量結果に影響が出る可能性があります。

また、測量費用は売却成立時に支払うように交渉しましょう。売却前に測量費用を支払うと、仲介事業者が売却を急がなくなる恐れがあります。売主側は経済的に余裕がない場合も多いので、「売却できたら支払う」という条件を出せば仲介事業者も了承するでしょう。


「入札」については、注意が必要

不動産の売却方法として「入札」を提案された場合は注意が必要です。「入札」とは、仲介事業者が購入希望者を募って価格を競わせる方法です。入札開始価格や入札期間なども設定できます。入札は合理的で効率的な方法に見えますが、実際には不正や悪質な手口が横行しています。例えば、仲介事業者と入札者がグルになって低価格で落札させたり、入札結果を偽装したりすることがあります。大手の不動産仲介会社でもこのような問題が起こっています。

売主側からは入札の正当性や透明性を確認することが難しいです。そのため、「入札」は避けるか、細心の注意を払って行うようにしましょう。