中小企業にとっての安心パートナー「信用金庫」

2024.03.12 | ブログ 経営者のための 事業用不動産「超高値」売却術

前回の記事では、事業用不動産の売却における金融機関の本音について解説しました。

今回は、中小企業が融資元として信頼できる「信用金庫」に焦点を当て、その理由について考察してみましょう。


取引先や親族からの融資にはリスクが潜む

事業用不動産の売却において、金融機関は重要な役割を果たします。

しかし、事業を運営する上で資金調達はさらに重要であり、その際に取引先や親族、友人などからの融資を受けることも検討されるかもしれません。ただ、これらの関係者からの融資は事業に対する外部からの信頼を損なうリスクがあります。

特に、担保となる不動産についての情報は簡単に調べられるため、事業のイメージを守るためには避けるべきでしょう。

金融機関には様々な種類がありますが、その中でも都市銀行、地方銀行、信用金庫、信用組合などがあります。

これらの金融機関の金利や営業方針には違いがありますが、一般的には都市銀行が最も低い金利で融資を行う傾向にあります。

しかしながら、金利や「格」だけで金融機関を選ぶのは危険です。事業規模や地域性、担当者の質なども考慮する必要があります。


金融業は「貸すも仕事、貸さぬも仕事」

信用金庫

中小企業にとってもっとも信頼できる金融機関は信用金庫であるとい考えます。

都市銀行や地方銀行が異動する頻度が高いのに対し、信用金庫は地域密着型のため、担当者の異動が少なく、事業者との信頼関係を築きやすい傾向があります。

信用金庫は非営利法人であり、株式会社組織の銀行とは異なります。銀行は株主の利益を追求するために、大手企業や全国規模の事業に対して貸し付けを行いますが、信用金庫は地域で集めた資金を地域の中小企業や個人に還元することにより、地域社会の発展に寄与することを目指しています。

信用金庫は「貸すも仕事、貸さぬも仕事」という姿勢を貫いており、地元の中小企業に対して真摯に向き合います。

担保がある場合でも、事業内容を精査し、追加融資の是非を慎重に考えます。

そのため、安易な融資は行わず、事業者とともにリスクを共有しながら、健全な事業発展を支援することが信用金庫の使命とされています。

信用金庫の信頼性は、地域社会における経済活動の発展に大きく寄与しています。中小企業にとっては頼りになるパートナーであり、安心して事業の発展に取り組むことができるでしょう。