景気動向の分析と不動産の高値売却の関係について

2023.12.06 | ブログ 経営者のための 事業用不動産「超高値」売却術

 

不動産の高値売却を目指す場合、景気動向に注意することが重要です。今回は、その理由をお伝えします。


外国人投資家の視点から見た日本市場の魅力と課題

まず、外国人投資家の存在についてお話しします。近年、日本の不動産市場では、中国などアジア圏からの投資が増えています。特に、首都圏や大都市圏では、外国人投資家による取引が多くなっています。

外国人投資家は、日本人投資家とは異なる視点で不動産を選びます。日本人投資家は、老朽化や損傷がひどい物件や、利回りが低い物件は避けます。しかし、外国人投資家は、自国の物件と比べてまだ使えると思えば、リフォームもせずに買います。また、自国の政治や経済に不安があるため、利回りが低くても安定した日本の不動産を好みます。

このように、外国人投資家は日本の不動産に対して高い需要を持っていますが、それは常に続くとは限りません。

海外の事情によっては、投資意欲が減退する可能性もあります。例えば、中国では株価や不動産価格が暴落したことがあります。このような状況が続くと、日本の不動産市場にも影響が出るでしょう。


 

経済の変化と不動産市場の流れについて

次に、景気動向が不動産の流動性に与える影響についてお話しします。不動産の高値売却を実現するためには、解体撤去や造成などの加工が有効です。しかし、そのためには金融機関から融資を受ける必要があります。

融資を受けるためには、売却価格を金融機関に納得させる必要があります。景気が良いときは、売却価格を高く設定できますし、金融機関も審査を緩めてくれます。また、買手も積極的なので、売買契約書などの証拠を用意しやすくなります。

しかし、景気が悪いときは逆です。売却価格を下げざるを得ませんし、金融機関も審査を厳しくします。買手も消極的なので、売買契約に至るまで時間がかかります。さらに、金融機関も融資を控える傾向になります。

このように、景気動向は不動産市況だけでなく、不動産の流動性にも大きく影響します。不動産の高値売却を目指す方は、景気の変化に敏感であることが必要です。